「家族が多いから毎月の食費が多い気がする……」「節約はしたいけど、子供の成長や健康を考えると、食費を削るべきか悩んでいる」など、不安や疑問をいだいている人も多いのではないでしょうか。
本記事では6人家族の平均的な食費や、収入や支出に合わせた理想的な食費の計算方法などを紹介。食べる量や栄養素は減らすことなく、家族全員が満足できる節約レシピも掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
6人家族の食費の平均は何円? 理想的な食費の求め方や食費を抑える節約術
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6人家族の月々の食費
ここでは6人家族における1ヶ月の食費の平均を紹介します。どのような食品にいくら使用しているのか、年間を通していつ出費が多いのか、住んでいる地域によってどれくらい食費に差が出ているのかなどがわかります。自分の家計と比較して、どれくらいの差があるのかを把握してみましょう。
6人家族の平均的な食費とその内訳
「政府統計ポータルサイト」によると、6人家族全体の消費支出は約36万円。その内、毎月の食費は約10万円です。内訳を見ると、外食費や調理食品(お惣菜など)の金額が大きいことがわかります。この金額は、家庭ごとの食生活のスタイルや、食品の選び方、買い物の頻度などによって、変動します。あくまで平均値なので、参考程度に確認してみてください。
〈食費の内訳ごとの1ヵ月の平均額〉
食費の内訳 | 1ヵ月の平均 |
---|---|
穀類 | 9,515円 |
魚介類 | 7,517円 |
肉類 | 14,557円 |
乳卵類 | 5,540円 |
野菜・海藻 | 10,597円 |
果物 | 2,620円 |
油脂・調味料 | 5,480円 |
菓子類 | 10,580円 |
調理食品 | 15,021円 |
飲料 | 6,605円 |
酒類 | 4,363円 |
外食 | 15,182円 |
合計 | 107,577円 |
四半期ごとの食費の変動
ここでは年間を通して、何月ごろに食費が増えやすいのか、その傾向を把握できます。四半期ごとの食費の変動を考慮して、食費の管理を徹底してみましょう。
時期 | 1ヵ月の食費平均 |
---|---|
1~3月 | 72,691円 |
4~6月 | 75,274円 |
7~9月 | 78,193円 |
10~12月 | 83,741円 |
10月~12月はクリスマスやお正月などのイベントがあるため、平均よりも食費が高くなる家庭が多いようです。
こちらの食費平均は世帯主が58歳以下のデータですので、子供の年齢は家庭によって異なります。参考程度に見ておきましょう。
地方ごとの食費平均
都市部と地方部では、生活費や食材の価格が異なるため、食費にも違いが出ます。また、地域の特産品や利用可能なスーパーマーケット、食文化なども、家庭の食費に影響を与えます。地方ごとの食費の平均を知ることで、適切な予算設定をしてみましょう。
地方 | 1ヵ月の食費平均 |
---|---|
北海道 | 72,125円 |
東北 | 74,189円 |
関東 | 81,406円 |
北陸 | 78,756円 |
東海 | 77,880円 |
近畿 | 79,331円 |
中国 | 72,814円 |
四国 | 69,328円 |
九州 | 69,781円 |
沖縄 | 66,257円 |
世帯主の年齢ごとの食費平均
世帯主の年齢が異なると、食費の平均も変わります。若い世帯では外食やインスタント食品の利用が多い傾向があり、中高年の世帯では自炊を中心にした食生活が一般的です。また、子供の年齢に応じて食費の内容や金額も変動します。これらのデータをもとに、自身の家庭の食費を見直し、適切な予算設定を行うことが大切です。
年齢 | 1ヵ月の食費平均 |
---|---|
~34歳 | 63,331円 |
35歳~39歳 | 76,739円 |
40歳~44歳 | 83,398円 |
45歳~49歳 | 83,368円 |
50歳~54歳 | 83,894円 |
55歳~59歳 | 83,894円 |
60歳~64歳 | 82,527円 |
65歳~69歳 | 79,334円 |
収入ごとの食費平均
収入に応じて食費の支出パターンも変わります。収入が高い家庭では、より質の高い食材の購入や外食が増える傾向があります。一方で、収入が限られている家庭では、節約と効率的な食費の使い方が求められます。収入と食費のバランスを考え、健康と生活の質を維持する方法を探ることが重要です。
年収 | 1ヵ月の食費平均 |
---|---|
200万円未満 | 52,569円 |
200~250万円 | 58,698円 |
250~300万円 | 61,679円 |
300~350万円 | 66,504円 |
350~400万円 | 69,892円 |
400~450万円 | 73,157円 |
450~500万円 | 74,711円 |
500~550万円 | 73,146円 |
550~600万円 | 74,793円 |
600~650万円 | 76,287円 |
650~700万円 | 78,337円 |
700~750万円 | 81,772円 |
6人家族の理想的な食費
6人家族の理想的な食費は、エンゲル係数(所得に対する食費の割合)を基に計算できます。計算式は以下の通り。
消費支出(円)×エンゲル係数(%)=食費の目安(円)
6人家族の場合、消費支出の平均が36万円で、エンゲル係数は29.8です。これを計算すると以下の通りになります。
360,000(円)×29.8(%)=107,280円
計算上は10万7,000円ほどが、6人家族の1ヶ月分の食費として最適解となります。
世帯人数 | エンゲル係数 |
---|---|
2人 | 24.8 |
3人 | 25.2 |
4人 | 26.2 |
5人 | 26.1 |
6人以上 | 29.8 |
6人家族のリアルな食費事情
6人家族の平均的な食費や、収入から見た理想的な食費額などを紹介してきましたが、実際のところ6人家族は毎月食費にいくらかけているのでしょうか。SNSの投稿からリアルな数字を見ていきましょう。
テレビやネットニュースなどで、6人家族でも3万~4万程度の食費で生活できているとの内容を受けて、反対意見がちらほら見受けられました。実際は、月々10万円の食費でも厳しい家庭が多いようです。
食費節約の具体的な方法
これまでに、さまざまな要素をもとに6人家族の平均的な食費や理想的な食費をみてきました。ここでは、実際の家庭の食費を平均値や理想値に近づけるために、具体的な節約方法を紹介します。
1.外食は控えて自炊を基本に
大前提として、食費を抑えたいなら外食を辞め自炊取り入れましょう。自炊と外食では1ヶ月にかかる食費が2~3倍違ってくるといわれています。
1食の食費の差は小さくとも、1ヶ月となるとその差は大きくなります。月に4回外食をしているなら、まずは3回に、次月は2回に……というように、徐々に回数を減らしてみるのがおすすめ。
2.家計簿でお金の使い方を把握する
節約をするにはまず、お金の流れの把握が大切です。家計簿をつけると支出と収入のバランスが視覚的にわかり、無駄遣いを減らせます。
また家計簿を見直せば、高い食材を避けたり先月の反省を活かしたりなど、毎月の食費を抑えられる効果も期待できます。
家計簿には手書きタイプもありますが、おすすめはスマホで気軽に操作できる家計簿アプリ。家計簿アプリならいつでもどこでも手軽に入力できるので、無理なく続けられます。
アプリによってはレシートを撮影するだけで自動入力してくれるものも。お金の流れを見直して着実に節約したい人は、家計簿アプリを始めてみましょう。
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収入と収支がグラフで視覚的に確認できます。カテゴリ分類も自動でやってくれて便利。
3.食費に使う金額は週ごとに割り振って決めておく
食費の予算を決めておくと、節約に意識が向きやすくなります。まずは1ヶ月の食費を決めて、1週間でいくら使えるかを計算してみましょう。
例えば月の予算が6万円なら、1週間の予算は1万5千円に。1週間ごとの予算まで計算しておくと、使っても良い金額と残高が明確になります。現実的な予算を決めておくと、無理せず節約できるでしょう。
4.1週間の献立を決めて必要な分だけをまとめ買い
お買い物へ行くとついつい不要なものを買ってしまうことがありませんか? 1週間の献立を作り、事前にお買い物リストを作っておくと無駄な出費を防げます。
1週間の献立を作るのは少々大変ですが、1度作成しておけば定番食材を軸にアレンジが可能です。長い目で見れば時間と手間の節約になるでしょう。
『クックパッド』や『クラシル』などのレシピアプリを活用すると献立作りが楽になりますよ。
6.セールや特売日を有効活用する
スーパーはある程度決まった曜日や日にちに安売りする場合が多いもの。セールや特売日を狙って買い物をすると節約になります。賞味期限が長いものなどは、まとめ買いをしておくとよりお得に。
とくにお肉や卵、豆腐など、よく使う食材の特売に合わせると節約効果が出やすいでしょう。まとめ買いをした食材は、小分けにして冷凍保存すると食材ロスを防げます。
紙のチラシを入手するのが面倒なら『トクバイ』や『チラシプラス』などの、チラシアプリの活用がおすすめ。
5.作り置きをする
作り置きを行うことで、忙しい日の食事準備を効率化し、外食やデリバリーを頼みがちな状況を減らせます。健康的でバランスの良いメニューを計画的に作り、冷蔵・冷凍保存しておくと、食費も時間も節約できます。
7.クレジットカードやポイントカードを使う
支払いにはクレジットカードを使い、ポイントカードがあるお店なら、ポイントカードも忘れずに出しましょう。食費は消費支出の中でも、出費額や利用頻度が多いので、ポイントを貯めやすいです。
貯まったポイントは、次回の買い物やサービス利用に使え、実質的な節約につながります。カード選びや利用の仕方を工夫し、最大限のメリットを享受してみましょう。
『マネーフォワード ME』なら食費はもちろん、日用品や教育費などに分けて細かく予算設定ができます。
予算オーバーになれば赤文字で記載されるので、節約への意識も自然とアップするでしょう。
固定費の見直しで家計に余裕を持たせる
家計への金銭的な負担を減らす方法は食費の節約だけではありません。食費の節約をすでに実践している人や、子供のことを考えると今以上に食費を減らすことが難しい人は、固定費の削減に取り組んでみてください。固定費は食費同様、家計の大部分を占める出費のため、高い節約効果が期待できます。
具体的には以下の項目を見直すのがおすすめ。
●スマホの料金プランを見直す
●電気ガス会社のプランを見直す
●家族全員の保険プランを見直す
これらの料金プランは、必要以上に上のグレードのプランを申し込んだままになっているケースが多いです。スマホの通信費や日々の電気ガスの使用料などを今一度確認して、最適なプランへと変更してみてください。サービス内容が同じでも他社の方が安くなるといったケースもあります。
3.コスパが良い食材を選ぶ
食費を抑えたくとも食べ盛りの子供がいる家庭では、栄養のある食事が欠かせませんよね。そんな悩みを解決してくれるのが、価格が安く栄養満点な食材です。以下にコスパが良い人気食材を表にまとめました。
食材 | 平均価格 | 主な栄養価 |
---|---|---|
もやし | 20~30円 / 袋 | むくみを解消するカリウムや、骨や歯を作るカルシウムなど |
豆腐 | 30~100円 / 丁 | 皮膚や筋肉を作るタンパク質やカルシウム、ミネラルなど |
鶏むね肉 | 40~100円 / 100g | 質の良いタンパク質や免疫力向上に役立つビタミンB6など |
大根 | 100~200円 / 本 | ビタミンCやカリウム、食物繊維など |
キャベツ | 100~200円 / 個 | カルシウムやカリウム、胃の粘膜を正常化するビタミンUなど |
キノコ類 | 70~120 / 袋 | 丈夫な骨や歯を作るビタミンDや、成長ホルモンの分泌を促すオルニチンなど |
魚の缶詰 | 100~200円 / 個 | 良質なタンパク質や血液をサラサラにするDHAやEPAなど |
家計の味方となってくれるコスパが良い食材を上手に使って、楽しみながら節約をしてみましょう。
また人件費や流通にかかる費用を抑えて安価で提供している、PB(プライベートブランド)の利用も節約に効果的です。イオン系列なら「トップバリュ」、イトーヨーカドーなら「セブンプレミアム」などがあります。
【子供の年齢別】節約レシピとポイント
子供の年齢別に、おすすめの節約レシピを紹介。作る際のポイントも併せて解説します。
離乳食後期:わかめとしらすの柔らかご飯
離乳食後期は生後9~11ヶ月頃を指します。徐々に母乳を離れ、離乳食がメインになる頃には、簡単に作れて栄養満点なレシピがおすすめ。わかめとしらすのご飯の作り方を紹介します。
1歳半~2歳頃:幼児向け辛くない麻婆豆腐
離乳食が終わったばかりの頃です。大人と同じ食べ物が食べられるようになるのは3歳頃。突然味付けや調理方法を変えるのはおすすめできません。最初は離乳食と大きく変わらないメニューを作りましょう。
5歳頃:鶏むね肉のチキンカツ
5歳になるとほとんど大人と同じご飯が食べられるようになります。食べ盛りな子供が喜ぶお肉メニューも、鶏肉を使えば節約レシピに。鶏ささみを使った照り焼きレシピを紹介します。
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