2024年10月15日(火)、寝具・布団メーカーの西川株式会社は、睡眠アプリ『goomo』とアプリ連携マットレス『センシングマットレス』の展開しました。
この新製品は、nishikawaと日本睡眠科学研究所が約3年間の共同研究を重ねて開発したもの。マットレスに内蔵されたセンサーを使用することで、これまでよりも睡眠の質向上が可能になるといいいます。
同日に行われたnishikawa「睡眠アプリ『goomo』・アプリ連携マットレス」発表会では、これまでの睡眠アプリとの違いや、マットレスと連携することで実現できる未来について、関係者から熱い思いが語られました。
寝具のnishikawaがマットレスと連携できる睡眠アプリ『goomo』を発表!
快眠できて正しい睡眠データも取れる、睡眠アプリとマットレスの連携
睡眠を計測するアプリやデバイスは既に数多く存在しますが、その多くはApple Watchなどのウェアラブル端末を装着する煩わしさや、正確なデータの取得が難しいという課題がありました。この点を解決したのが、睡眠アプリ『goomo(グーモ)』とマットレス『[エアーコネクテッド]SXマットレス』との連携です。
『goomo』は、マットレスに内蔵されたセンサーによって測定するため、既存のデバイスと比べて睡眠を阻害されることがありません。
また、体圧分布のほか、体動、呼吸、心拍などのデータをクラウド上で独自のアルゴリズムにかけて分析し、自律神経や無呼吸症候群のリスク判定、睡眠リズムなどを計測するため、より正確なデータを用いた分析が行えるそうです。
本発表会で事業戦略を語った西川株式会社 経営本部CIO 深田智史さんは、この新製品を契機にnishikawaは、質の高い睡眠を提供する「寝具メーカー」から、睡眠の先にある健康で質の高い生活をサポートする「健康ソリューションカンパニー」への進化を目指すと強い意欲を示しました。
睡眠アプリ『goomo』単体でも高機能なサービスを受けられる
「マットレスがなければ、アプリは使えないのでは?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、『goomo』はマットレスと連携しなくても、スマホに内蔵されている加速度センサーやマイクを活用して睡眠の計測が可能です。
さらに、一部の睡眠アプリでは有料で提供されている睡眠コンテンツや音声記録を完全無料で利用できる点も魅力のひとつと言えるでしょう。
ただし、マットレスを使用しない場合、自律神経のバランスや睡眠リズムといった詳細なデータは分析できません。「まずは無料でアプリをお試しいただき、より高い精度のデータや睡眠の質を改善したいと感じた際には、マットレスの利用もご検討いただきたい」と担当者は語りました。
以下に、睡眠アプリ『goomo』で利用できる機能を紹介します。
睡眠コンテンツ
フィットネスクラブ大手のティップネス株式会社監修によるストレッチ・ヨガ動画と、ヒーリングミュージックの老舗である株式会社デラが提供するBGMを利用できます。ヒーリングミュージックは、睡眠計測中の画面からも簡単に選択できるほか、スリープタイマーの設定も可能です。
タレントボイス
おはようとおやすみのタイミングで、有名人のボイスが再生される機能も搭載されています。好きな有名人の声で目覚めることで、朝のスタートをスムーズに迎えられます。現在、以下のタレントのボイスが利用可能です。
- メジャーリーガー 大谷翔平さん
- プロサッカー選手 久保建英さん
- プロバスケットボールプレイヤー 河村勇輝さん
- 声優 梶裕貴さん
マットレス連携
マットレスとの連携により、体圧分布、体動、呼吸、心拍を詳細に計測できます。さらに、アプリで睡眠計測を開始しなくても、マットレスが睡眠を感知すると自動的に計測を開始できるため、毎日忘れずに計測ができます。
スマートアラーム
6種類のオリジナルアラームが用意されており、眠りが浅いタイミングで起こしてくれるスマートアラーム機能も搭載。また、アラーム音が徐々に大きくなる設定もあり、自然な目覚めをサポートすることで、すっきりとした朝を迎えることができます。
音声記録
いびきや寝室内の騒音などを計測し、最短10秒〜最長20秒で就寝時の音量が大きい10件を確認できます。ほとんどの睡眠アプリで、睡眠時の録音機能は有料で提供されているため、完全無料で利用できるのは『goomo』ならではの特徴と言えるでしょう。
眠りの相談所連携
睡眠スコアが低い場合、近隣にある「ねむりの相談所」を探して案内してくれる機能があります。病気のリスクがあるときに、症状を自覚するよりも早く専門家と連携でき、早期に適切なサポートを受けることが可能です。
※マットレスとの連携が必要です。
スマート家電との連携
LinkJapan製のスマート家電と連携することで、睡眠開始時、アラームのタイミング、そして起床時に家電を自動で操作できます。この機能を使えば、寝入りのタイミングで家の鍵を自動で施錠したり、照明や暖房をオフにしたりすることが可能です。睡眠時の快適さと安全を同時にサポートできるでしょう。
※専用のスマート家電の購入が必要です。
みんなの睡眠
最大5人までの睡眠データを共有できます。遠く離れて暮らす家族の健康状態を見守ったり、同居しているパートナーの体調を確認したりすることで家族全員の睡眠状況を把握できるため、日常的な健康管理に役立ちます。
業界をリードするトップ企業との連携で、豊か生活を実現するサービスを提供
睡眠アプリ『goomo』では今後、各業界をリードするトップ企業とのパートナーシップを活かして、睡眠データをもとにその日の気分に応じた服装の提案や、十分な睡眠を取れているユーザーに対する保険料の割引といったサービスを提供するとのこと。
アプリ連携が可能な『[エアーコネクテッド] SXマットレス』の販売価格は税込み209,000円と、センサーのないマットレスと比べると高価ではありますが、こうした取り組みにより各社サービスを低価格で受けられるようになれば、ユーザーのコストパフォーマンスは高いと共同開発者である日本睡眠科学研究所 所長 野々村さんは語ります。
「十分な睡眠時間を確保すれば病気のリスクが減り、人生全体でかかる医療費を下げることができます。また、今後は適切な睡眠をとっている人に、各種サービスの料金を割引する特典も提供できるでしょう。nishikawaでは、質の高い睡眠が健康維持に寄与するエビデンスを確認できており、ユーザーの皆さんの人生全体でかかるトータルコストを削減できると考えています。」
nishikawaは今後も協業企業を増やし、『goomo』に実装していくことで、さらなる革新を続けていく方針を示しました。
『goomo』は生活の質を向上させる未来を予感させるアプリ
今回、nishikawaが発表した睡眠アプリ『goomo』は、従来の睡眠アプリが抱える課題を解決するアプリだと感じました。
今後は睡眠計測を重ねることでnishikawa独自のポイントサービス「nishikawaID」でポイントが貯まり、対象店舗、nishikawa公式オンラインショップ、Sleep Charge(nishikawaのサブスク)で利用できるようになるなど、睡眠の計測を継続するモチベーションも維持してくれます。
睡眠という毎日誰もが欠かさず行っているが観測しづらい行動をデータ化し、生活の質を向上させる。このような取り組みは、近い将来、一般的になる予感を強く感じました。
[エアーコネクテッド]SXマットレス 商品情報
商品名:[エアーコネクテッド]SXマットレス
サイズ:(シングル)幅97×長さ195×厚さ9㎝
価 格:209,000円(税込)
※2024年10月15日現在の情報です
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