※ランキングは、人気、おすすめ度、レビュー、評価点などを独自に集計し決定しています。
私が本気でおすすめしたい英語翻訳アプリ3選
『DeepL翻訳』『SayHi翻訳』『Google翻訳』を徹底比較!
まずは3アプリを特長や機能などの項目で比較してみましょう。
ビジネスや勉強でとにかく正確なテキスト翻訳がしたいなら『DeepL翻訳』
ビジネスや勉強、趣味など、さまざまな用途に使える高精度のテキスト翻訳アプリを探している方には、『DeepL翻訳』を使うことを強くおすすめします。
『DeepL翻訳』は、テキストや音声のほか、画像、ファイルの翻訳ができる英語翻訳アプリです。このアプリの最大の特長は、何といっても翻訳精度の高さ。
一言一句を正確なニュアンスで翻訳してくれるだけでなく、直訳だと意味が通じにくい文章でも、文脈から適切な表現を提案してくれる超優秀なアプリなのです。
英語のビジネスメールやニュース記事を日本語に翻訳してみたところ、ネイティブの日本語に近い正確で自然な表現にしてくれました。また、大抵の英語翻訳アプリだと誤訳やニュアンスの違いが気になりがちなチャット(友人との日常会話)も、違和感なく翻訳ができました。
ここからは、実際にどのように翻訳されるのか見ていきましょう。
ビジネスメールの翻訳精度
以下の日本語のビジネスメールを『DeepL翻訳』で翻訳してみます。
お世話になっております。
株式会社 英語翻訳アプリの田中と申します。
先日はお打ち合わせのお時間をいただき、誠にありがとうございました。
ご説明させていただきました新製品について、概要をお送りいたします。
製品名:Eigo App
販売開始:20XX年4月20日
価格:550円(税込)
詳細資料は添付にてお送りいたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
翻訳された英文を確認してみます。
Thank you for your kind attention.
My name is Tanaka of English Translation Application, Inc.
Thank you very much for taking the time to meet with us the other day.
I am sending you an overview of the new product we have explained to you.
Product name: Eigo App
Sales start: April 20, 20XX
Price: 550 yen (tax included)
Please find attached the detailed information.
Thank you very much for your cooperation.
正確かつ自然な英語に翻訳できました。
同じ文章をほかの英語翻訳アプリで試すと、誤訳やニュアンスの違いが気になることがありました。
例えば、「詳細資料は(このメールの)添付にてお送りいたします。」の翻訳を「Detailed information will be sent as an attachment.(詳細資料は追ってお送りします/後ほどお送りします)」と翻訳してしまう英語翻訳アプリが多い印象でした。
なお、この表現は「Please find attached the detailed information.」と「Please find the attached detailed information.」のどちらでも正解です。
ニュース記事の翻訳精度
続いて、ニュース記事を英語から日本語に翻訳してみます。
Hanami budgets soar as cherry blossoms sweep Japan
The average amount of money people will be spending for this year’s cherry blossom viewing is ¥2,831 ($19), the highest in six years, as more people travel for the annual event, according to a survey by Weathernews, a private weather company.
The figure topped pre-pandemic levels in 2019 (¥2,728) and is up by ¥301 from last year (¥2,530).
※出典:ジャパンタイムズ「Hanami budgets soar as cherry blossoms sweep Japan」
桜の開花で花見の予算が急増
民間の気象会社ウェザーニューズの調査によると、毎年恒例のお花見のために旅行する人が増え、今年のお花見にかける平均金額は2831円(19ドル)で、過去6年間で最高となった。
この数字は2019年の流行前の水準(2,728円)を上回り、昨年(2,530円)より301円増加している。
こちらも自然な表現に翻訳できました。
翻訳が難しい見出しも簡潔にまとめてくれるのが見事です。ほかの英語翻訳アプリでは、「桜が日本中を席巻する中、花見の予算が急増」など、誤訳ではないものの、見出しとしては冗長で不自然な表現になってしまうことが多いです。
唯一のミスといえるのは、「2831円」のカンマが消えてしまっていることです。
また、近年では「pre-pandemic」を「新型コロナウイルス流行前」と訳すのが一般的ですが、『DeepL翻訳』では「流行前」と翻訳されています。必ずしも時代や文脈に即した最適な表現に翻訳されるとは限らない点には注意が必要です。
チャット(日常会話)の翻訳精度
次に、チャット(友人との会話)を日本語から英語に翻訳してみます。
なんかいい翻訳アプリないかなあ?
↓
I wonder if there is any good translation app?
とりあえず買っとけば?
↓
Why don't you just buy it anyway?
ほんとそれ。(相づち)
↓
That's really it.
このように、砕けた表現や文脈が判断しづらい文章も、完璧に翻訳してくれました。
多くの翻訳アプリでは「なんかいい翻訳アプリないかなあ?」を直訳の「Is there a good translation app?」と訳しますが、『DeepL翻訳』では「I wonder if〜」を使って「〜かなあ?」のニュアンスを加え、より原文に忠実な翻訳になっています。
また、「とりあえず買っとけば?」は、ほかの翻訳アプリで「Should I just buy it for now?」と自分が主語の質問に変わってしまうことがありますが、『DeepL翻訳』では相手に購入を勧めるニュアンスをしっかりと保っています。
音声・画像の翻訳精度
最後に、音声翻訳と画像翻訳を見てみましょう。全体的に『DeepL翻訳』の音声翻訳と画像翻訳の精度は高いのですが、実用面では少し惜しいところがありました。
音声翻訳は、聞き取りと翻訳の精度は非常に高い一方、複数人の会話をリアルタイムで翻訳する「会話翻訳」機能がないため、スムーズな翻訳が難しくなっています。
そのため、海外の人との会話を楽しむ際には少し使いづらいかもしれません。
▲『DeepL翻訳』の音声翻訳の様子。精度が高いだけでなく、別の訳し方も提示してくれるのが魅力
画像翻訳については、英語のメニューを使って試しました。
次のように翻訳されます。
画像翻訳の精度は高いものの、翻訳された単語と画像内の文字との付け合わせがしづらいため、メニューや案内板の翻訳には少し不便です。『DeepL翻訳』の画像翻訳機能は、印刷された書類の文章など、画像と文字の付け合わせがそれほど重要ではない場合に適しています。
これまで『DeepL翻訳』のさまざまな翻訳機能を試してきました。結論として、『DeepL翻訳』はテキスト翻訳には非常に優れていますが、音声翻訳や画像翻訳をメインに使用する場合は、ほかのアプリを検討してもいいでしょう。
海外の人とスムーズに会話を楽しみたいなら『SayHi翻訳』
『SayHi翻訳』は、会話・音声翻訳に特化した英語翻訳アプリです。音声の入力から翻訳までが非常に迅速で、海外の人とテンポの良い会話をすることができます。
日常会話のみならず、プレゼンやニュースのような複雑な内容も高精度で翻訳してくれるため、ビジネスシーンでも大いに役立つ英語翻訳アプリです。
では、実際の翻訳の様子を見ていきましょう。
日常会話の翻訳精度
以下は、英語スピーカーと日本語スピーカーが『SayHi翻訳』を使って会話した際の例です。
『SayHi翻訳』の使い方は簡単。英語を話す際には「English」と書かれたマイクアイコンを、日本語を話す際には「日本語」と書かれたマイクアイコンをタップし、あとは話すだけでOKです。
話した内容はチャット形式で画面に表示され、同時に翻訳された内容が自動で音声読み上げされます。翻訳の精度は非常に高く、自然で正確な翻訳が可能なため、英語スピーカーとの会話を十分に楽しめます。また、翻訳スピードも速く、スムーズな会話が可能です。
プレゼンやニュースの翻訳精度
続いて、日常会話より複雑なプレゼンやニュースの音声翻訳の精度について検証します。
まず、言語に関するプレゼンの一部を翻訳してみました。
多くの英語翻訳アプリでは、長い文章を最後まで聞き取ることができません。一方『SayHi翻訳』は文章を最後まで正確に聞き取ってくれるだけでなく、翻訳精度についても非常に優れています。
次に、ニュース記事の一部を音声翻訳してみます。
ニュースも完璧に音声翻訳ができました。
ほかのアプリで同じニュース記事を音声翻訳してみたところ、数字や単位の聞き間違いが多発しました。しかし、『SayHi翻訳』はすべての言葉を正確に聞き取り、適切に翻訳してくれました。
会話や音声の翻訳には『SayHi翻訳』を使えば間違いないでしょう。
『SayHi翻訳』の特長のひとつは、会話の流れをチャット形式で表示してくれる点。これにより、会話の記録を後から見返すことができるので、英語での道案内や説明を受けたときに便利です。
メニューや説明書などの画像を翻訳したいなら『Google翻訳』
『Google翻訳』は、画像やテキスト、音声などの翻訳に対応した多機能な英語翻訳アプリです。特に、画像翻訳は非常に便利で精度も高いため、海外旅行でのメニューや案内板、輸入商品の説明書などの翻訳にぴったりです。また、手書きの文字も読み取って翻訳が可能です。
ここからは、『Google翻訳』の翻訳精度を見ていきましょう。
メニューの翻訳精度
海外旅行中に翻訳する機会が多い飲食店のメニューを例に、『Google翻訳』の翻訳精度を見ていきます。
『Google翻訳』の使い方はとても簡単。まずはアプリを起動し、画面上の「カメラ入力」のアイコンをタップします。次に、立ち上がったカメラでメニューなどの対象物を撮影し、翻訳する言語を設定するだけで、一瞬で画像翻訳が完了します。
翻訳されたメニューの一部を拡大してみます。
メニュー内のすべての品目を正確かつ自然な表現に翻訳してくれました。さらに、元のメニューのレイアウトを保ったまま翻訳結果を表示できるため、非常に見やすいという点もメリットです。
なお、ほかの英語翻訳アプリで同じメニューを翻訳した場合、「翻訳結果が元のメニューのレイアウトを保てない」「元の文字サイズと翻訳後の文字サイズが一致しない」などの問題があり、『Google翻訳』に比べて見やすさで劣る結果となりました。
▲ほかの英語翻訳アプリでメニューを画像翻訳した際の様子。『Google翻訳』に比べて見づらい印象を受ける
手書き文書の翻訳精度
『Google翻訳』は手書き文字の画像翻訳にも対応しており、手紙やカードなどの手書き文書の翻訳が可能です。
以下のような手紙を受け取った際にも、『Google翻訳』があればすぐに内容を理解することができます。
画像翻訳は、私が海外旅行の際に一番よく使う機能です。日本のレストランとは違い、海外のレストランではメニューに写真が少ないため、とても便利です。
『Google翻訳』は、言語の自動検出機能あり。英語だけでなく韓国語やスペイン語など多言語に対応しているので、海外旅行の際にはダウンロードしておくことをおすすめします!
英語翻訳アプリの選び方
これまでにおすすめした英語翻訳アプリ以外もチェックしたい方に向けて、英語翻訳アプリの選び方を紹介します。以下の項目を確認してみましょう。
画面がシンプルで見やすいか
英語翻訳アプリの精度が高くても、画面のUIが複雑だったり、広告が多かったりすると使いづらく感じます。アプリストアで画面の様子を確認し、シンプルで見やすいかどうかを確認することをおすすめします。
オフラインでも使えるか
電波の届かない場所で英語翻訳アプリを使用する可能性があるなら、オフライン機能があるかどうかを確認することが大切です。事前にデータをダウンロードしておくことで、飛行機や地下鉄などの通信が制限される環境や、フリーWi-Fiが利用できない場所でも翻訳機能を活用できます。
翻訳以外の機能があるか
英語翻訳アプリには、翻訳以外の機能が充実しているものもあります。
例えば、「食べ物」「乗り物」などカテゴリ別に整理された単語カードが含まれているアプリなら、移動中や休憩時間などのスキマ時間を利用して英単語を学ぶことができます。
英和辞典機能を備えたアプリなどもあるので、翻訳以外に使ってみたい機能があるかどうか、選ぶ際に確認してみるといいでしょう
手書き入力機能があるか
英単語のタイピングに慣れていないという方は、文字の手書き入力機能の有無もチェックしてください。この機能を使えば、スマートフォンの画面に指やスタイラスペンで文字を書くだけで、自動的にテキストに変換して検索してくれます。
この機能は、タイピングが難しいアルファベット以外の言語(韓国語やタイ語など)の翻訳にも大変便利です。
英語翻訳アプリおすすめランキングTOP10
どのアプリにするか迷ったらこちら
音声で英文を読み上げ リスニングや会話学習にも使える
![]() |
正確さ
翻訳結果の文章が崩れる不具合がたまにある |
![]() |
使いやすさ
直観的に使えるが、広告が大きく表示されていて見づらい |
![]() |
機能の豊富さ
テキスト翻訳のみ |
音声翻訳 | × |
---|---|
カメラ翻訳 | × |
テキスト翻訳 | ◯ |
オフライン機能 | × |
対応言語 | 日本語、英語のみ |
料金プラン | 基本無料 / 有料プランあり |
こんな人におすすめ
英語翻訳だけなので、英文や単語を簡単に翻訳したい人に
世界初のRRT機能搭載 長文も素早く正確に分析して同時翻訳
- マイクが拾った音声をスムーズに翻訳。活発なやり取りでも即時対応
- 長文もしっかり翻訳。セミナーやプレゼンでの利用にも強い
- 日本語、英語のほか15言語に対応しており、幅広い国籍間で使える
翻訳ツールアプリのおすすめランキングはこちら
担当編集コメント
補足すると、英文メールには、日本語メールの定型文である「お世話になっております」「何卒よろしくお願いいたします」に相当する表現は存在しません。
英文メールでは、メールを送る相手との関係性や状況によって「I hope you are having a good day.」「Best regards」など毎回表現を変えることが一般的です。
『DeepL翻訳』が「よろしくお願いします」を翻訳した「Thank you for your kind attention.」と「Thank you very much for your cooperation.」ははそれぞれ「ご清聴ありがとうございます/読んでいただきありがとうございます」「ご協力ありがとうございます」のように違う意味合いを持ちます。
実際に英文メールを送る際には、この部分が自分の書いたメールの締めにふさわしい意味合いにの翻訳になっているかどうかを確認するようにしましょう。